デトロイト・メタル・シティ

あのお下品なギャグマンガをどう映画化するのか、マツケンこと松山ケンイチがどう演じるのか楽しみにしながら鑑賞。

しょっぱなから青春映画の雰囲気。

結局かなり松山ケンイチ色というか彼だからこその世界観で漫画原作とは全く違うテイストになってました。

原作は渋谷系弱気根岸くんと地獄メタルクラウザーさんの渾然一体となった切り離すことのできないカオスなキャラが魅力だと思うんだけど、マツケン根岸くんは、メタルクラウザーさんとくっきり分かれてるというか、根岸くんの業の部分が見えなかった。

でもこれはマツケンが悪いのではなく、もともと映画の企画段階でこういう毒抜きがされてるんだからしょうがないですよね。

つーか原作テイストのまま映画化して、さすがに加藤ローサさんはあの役やんないでしょう。

もし原作テイストでやるなら根岸くん役は伊藤淳史くん、相川さんは黒川芽衣さんがそれぞれ体張ってくれそうでおもしろいんじゃないかと思うんですが。

デスレコーズの女社長役の松雪泰子さんははまり役でした。もうちょいオバサン風味が出ててもよかったけど。


ま、この映画で一番の感動はカジヒデキの作った根岸作品のクオリティの高さですね。
それだけでも渋谷系ファン・ギターポップファンはこの映画を観るべし。
カジくん実際にカメオ的に出演してるし、演奏してるカジくんの隣にフルートの人が映ってるとこなんか本当にツボを心得た演出だと思いました。


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(目指せ100作鑑賞☆35作目)