世界で一番美しい夜

いろいろ度肝を抜かれた聖なる性のファンタジー
トレイラーを見たとき縄文時代的乱交シーンを見て石ノ森章太郎のまんが日本の歴史を思い出しました。
縄文時代にはムラの血が濃くなり過ぎないように、他のムラから若者を呼んで麻薬を焚いてムラの若者と外の若者が乱交をして新しい子孫を作っていく。直接的な説明ははっきり覚えてないけど、なんかそんなシーンがあった漫画だったと記憶しています。今思えば子供が読む本によくそんなシーンがあるなぁと自分の記憶を疑ってしまいますが、多分事実。さすが石ノ森。


そんでこの映画、まさにそんなシーンがクライマックス。
凄いです。


そしてやっぱし江口のりこさん*1の芝居っつーか女優魂はこのラストシーンでも超光ってましたが、なんと言っても今年一番の度肝ぬかれは主演女優の元宝塚男役月船さららさんの脱ぎっぷり。
脱ぎっぷりつーか撮らせっぷり。


マジっすか、そんな脱いじゃうんすか、さらら姉さん!
その角度で撮らすんすか、さらら姉さん!
そんなプロレスするように絡むんですか、さらら姉さん!
つーのが正直な感想。


いや、月船さららさんのこの異常なほどの存在感がなければこの映画は成立しなかったでしょう。


ネコ顔のスタイル抜群のかわいらしい女性が、異常性欲で悲しい過去を背負い禁欲している場末のスナックのママ(霊感持ち)を演じているという設定だけでも面白いんですが、脚本も他の出演者も、演出も映像美も本当によくできた映画だと思います。



(目指せ100作鑑賞☆33作目)

*1:ジョゼ虎での妻夫木くんのセフレ役は超インパクトありました!あの映画で一番のインパクト☆