楓ニュータウン
ミュージックビデオやイラスト漫画など多岐にわたる活躍を見せるいわきりなおと監督の初監督アニメ作品。
純粋にアニメーションと言うよりはデジタル紙人形劇いわゆるFLASHアニメのような、ファミコン世代に焼き付けられたスプライトの平行・回転移動および拡大縮小パターンで動くキャラクターアニメ。宮崎駿はこれをアニメと認めないかも知れないけど、僕らの世代には間違いなくアニメであり、むしろデジタル・インターネット世代には自然に受け入れられるフォーマットだろう。
なんでいきなりこんなことを書くかというと、このアニメが普通によく見られるアニメと明らかに違う雰囲気を放っていて*1、その原因をいくつか考えていたから。
使われいる色の感じも液晶モニターで見ているかのように明るく鮮やかで、昭和のノスタルジックな風景や設定のはずなのに、ドラえもんやじゃりン子チエ*2の世界観とは全く異なったカラフルな世界を作り出している。
で、そんなところは実はどうでも良くて*3、この作品の30分と短いながらもよく練られた少し甘酸っぱいストーリー*4と、なにより声優陣の素晴らしさですよ!
実際に子供の役は子役がやってるということで、もうなんかグッと来ますねキッズの関西弁。
気になる点があるとすれば音楽かなー。
劇場でもDVDでも思ったけど、オープニングのエイプリルズの曲の音圧というか音の奥行きが貧弱な感じが気になりました。
あれがもっとがっつり出てたら最初からテンション高く入り込めたのに。そこだけが残念でした。
- アーティスト: エイプリルズ
- 出版社/メーカー: コミックス・ウェーブ・フィルム
- 発売日: 2008/03/06
- メディア: DVD
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